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空に伸びる一直線の帯状の雲は地震雲?正体は飛行機雲と巻雲

公開 2026.11.08情報の確認 2026.11.08読む時間 約6分地震雲ジャッジ編集部
空に伸びる一直線の帯状の雲は地震雲?正体は飛行機雲と巻雲

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この記事のポイント

  1. 一直線の雲の多くは、飛行機雲か、細い筋の巻雲
  2. 上空が湿っている日ほど長く残り、強い風で広がって巻雲のようになる
  3. 気象庁は雲と地震の関係は科学的に説明されていないとし、日本地震学会は研究者のあいだでは一般に関係はないと考えられているとしている
目次
  1. 01地震雲と呼ばれる帯状の雲の正体
  2. 02帯状の雲が長く残る日と、すぐ消える日
  3. 03夕方に赤く光る帯状の雲
  4. 04帯状の地震雲と、地震との関係
  5. 05まとめ:帯状の雲は名前のある雲。地震の情報は気象庁で確かめる

空を横切る一直線の帯状の雲を見て、地震との関係が気になった人もいるでしょう。

ネットでは、こうした雲が「帯状地震雲」と呼ばれることがあります。

代表的な正体は、飛行機雲と、細い筋がまっすぐ並んだ巻雲。

記事の内容は、2026年11月時点の世界気象機関(WMO)の国際雲図帳と、気象庁・日本地震学会の説明にもとづいています。

雲の名前と、長く残る日の条件が分かれば、空を見上げたときの不安は小さくなるはずです。

01地震雲と呼ばれる帯状の雲の正体

一直線の雲は、特別な雲に見えるかもしれません。

帯状の雲とは、空の端から端へ、細長い帯のように伸びる雲のこと。

正体は、主に2つです。

  • 代表は、飛行機雲が長く残ったもの
  • 細い筋がまっすぐ並ぶ巻雲も、帯状に見える

2つとも、高い空にできる、氷の粒の雲。

写真と一緒に、1つずつ見ていきます。

代表は、飛行機雲が長く残ったもの

帯状に見える雲の代表は、飛行機雲です。

飛行機のエンジンの排気に含まれる水蒸気が、上空の冷たい空気で冷やされ、氷の粒になったものが飛行機雲。

青空に斜めに伸びる1機の飛行機雲
青空に斜めに伸びる1機の飛行機雲写真:Michael Scheltgen / CC BY 2.0

飛行機が通った跡にできるため、空に定規で引いたような、まっすぐな線になります。

細い筋がまっすぐ並ぶ巻雲も、帯状に見える

飛行機が通っていないのに、帯状の雲が見えることもあります。

巻雲は、氷の粒でできた白い筋や、細い帯の雲。

国際雲図帳では、ほぼまっすぐな細い筋が並んだ巻雲を「毛状(fibratus)」と呼んでいます。

まっすぐな筋が並ぶ巻雲は、空に引いた帯のように見えることがあるでしょう。

関連記事・地震雲の正体「地震雲」と呼ばれる雲の種類6つと、それぞれの本当の名前

02帯状の雲が長く残る日と、すぐ消える日

同じ飛行機雲でも、すぐ消える日と、何十分も残る日があります。

国際雲図帳の説明では、上空の空気の湿り気が残り方に、風の強さが広がり方に関わります。

帯状の雲の残り方で知っておきたいことは、3つ。

  • 上空の空気が湿っている日ほど、飛行機雲は長く残る
  • 10分以上残った飛行機雲は、巻雲の一種として扱われる
  • 強い風に流されると、帯が広がって自然の巻雲のようになる

長く残る帯状の雲は、上空の空気の状態を映したもの。

残り方の違いを、順に見ていきましょう。

上空の空気が湿っている日ほど、飛行機雲は長く残る

国際雲図帳では、飛行機雲は、空気が湿っていると長く残るとされています。

日によって残り方が違うのは、上空の空気の状態が日ごとに違うから。

いつもより帯状の雲が長く残る日は、上空が湿っている日と考えられます。

10分以上残った飛行機雲は、巻雲の一種として扱われる

国際雲図帳では、飛行機雲のうち、10分以上残ったものに名前を付けています。

名前は「Cirrus homogenitus」で、人の活動でできた巻雲という意味。

できたばかりの飛行機雲は形がすぐ変わるため、まだ同じ名前では呼びません。

長く残った帯状の雲は、気象学では巻雲の仲間として呼ばれる、と覚えておきましょう。

強い風に流されると、帯が広がって自然の巻雲のようになる

長く残った飛行機雲も、時間がたつと形を変えていきます。

国際雲図帳によると、上空の強い風の影響で、空の広い範囲に広がることがあります。

広がったあとの雲は、巻雲・巻積雲・巻層雲のような姿。

国際雲図帳の写真解説には、まっすぐな筋の巻雲に変わるまで、30分ほどかかった例も載っています。

見上げた一直線の雲が、30分ほどで薄く広がった筋の雲に変わることも、起こりうるでしょう。

03夕方に赤く光る帯状の雲

帯状の雲が、夕方に赤やだいだい色に光ると、不気味に見えることがあります。

色を決めているのは、太陽の光の当たり方です。

色の理由は、2つ。

  • 巻雲は、地平線の近くでは黄色やだいだい色に見えることが多い
  • 夕焼けの赤は、太陽の光の通り道が長くなるためにできる

色と形を分けて見ると、赤い帯状の雲も、名前のある雲だと分かるでしょう。

巻雲は、地平線の近くでは黄色やだいだい色に見えることが多い

国際雲図帳によると、巻雲は、地平線の近くでは黄色やだいだい色に色づいて見えることが多い雲です。

雲からの光が、厚い空気の層を通って目に届くため、と説明されています。

地平線から離れた巻雲は、同じ方向のほかの雲より白く見えるとのこと。

同じ帯状の雲でも、空のどこにあるかで色が変わるもの。

夕焼けの赤は、太陽の光の通り道が長くなるためにできる

太陽が低い朝夕は、光が大気の中を長く通ってきます。

長く通るあいだに青い光が散らされ、残った赤い光が雲を照らすのが、夕焼けの仕組み。

夕焼けで赤く染まった雲と湖
夕焼けで赤く染まった雲と湖写真:作者不明 / CC0

赤い帯状の雲も、夕焼けの光に照らされた雲の1つ。

色の理由が分かれば、雲の形とは分けて考えられるでしょう。

04帯状の地震雲と、地震との関係

帯状の雲の名前が分かっても、地震と本当に関係がないのかは気になるところでしょう。

気象庁と日本地震学会は、どちらも、雲と地震の関係について説明を出しています。

公的な説明で押さえておきたいことは、2つ。

  • 気象庁は、雲と地震の関係は科学的に説明されていないとしている
  • 日本地震学会は、研究者のあいだでは一般に雲と地震の関係はないと考えられているとしている

2つの機関の説明を、順に見ていきましょう。

気象庁は、雲と地震の関係は科学的に説明されていないとしている

気象庁は、雲は大気の現象で、地震は大地の現象だと説明しています。

地震が雲に影響する仕組みは、科学的に説明できていません。

日本では揺れを感じる地震が、1日平均5回ほど起きています。

変わった雲と地震が偶然に結びつけられることもある、と気象庁は書いています。

雲の形から、地震の日時や場所を当てる方法は、いまのところ確かめられていません。

日本地震学会は、研究者のあいだでは一般に雲と地震の関係はないと考えられているとしている

日本地震学会によると、地震の研究者のあいだでは、一般に雲と地震の関係はないと考えられています。

地震雲とされる雲の多くは、飛行機雲や巻雲といった普通の雲で説明できる、とも学会は書いています。

帯状の雲も、飛行機雲や巻雲にあたる形。

学会は、大地震の前にたまたま変わった雲を見て、地震と結びつけたケースが多いと考えられる、とも説明しています。

帯状の雲が気になったときは、地震の情報を、気象庁と自治体の発表で確かめてください。

雲の話とは別に、大きな地震への備えは、家にある物から確かめられます。

非常食は、1人1日3食を、備える日数の分だけそろえるのが基本。

4人家族の3日分なら36食で、お湯や水で戻す主食のタイプもあります。

05まとめ:帯状の雲は名前のある雲。地震の情報は気象庁で確かめる

帯状の雲について、押さえておきたいことは次の3点です。

  • 一直線の雲の多くは、飛行機雲か、細い筋の巻雲
  • 上空が湿っている日ほど長く残り、強い風で広がって巻雲のようになる
  • 気象庁は雲と地震の関係は科学的に説明されていないとし、日本地震学会は研究者のあいだでは一般に関係はないと考えられているとしている

帯状の雲は名前のある雲で、地震の情報は雲ではなく、気象庁の発表で確かめましょう。

地震雲ジャッジでは、空の写真を入れると、地震雲と呼ばれる6つの形のうち近いものと、気象学での雲の名前が分かります。

ふだんの判定では、写真の解析は使っている端末の中で行うため、写真はサーバーに送られません。

判定の数字は、ネットで地震雲とされる写真との似ている度合いで、地震が起きる可能性とは関係ありません。

写真で調べる雲の写真を判定する

雲を気にしたついでに、家の備えも1つ確かめておくと、次に空を見上げるときの安心材料になります。

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出典・写真のクレジット

地震雲ジャッジ編集部気象庁・内閣府・農林水産省・学会などの公開資料を開いて確かめ、出典と確認日をつけて書いています。記事の作り方

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